「あなたのもとを訪れてきた、いままででいちばん遠くからのお客様はだれ?」
「いまきみに見えてるぼくから反射した光のどれか―直後に更新されちゃうんだけどね」
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「句読点!」と聴こえる叫び。白い時計が降る雪。
長い影が眠る法律。
海に傾いたうかんむりの磁器。
開口する頷くまでの窓の相同。長虫。果実に接続して、含むところもなく弁明もせず。
系統樹の並木道で、彼は枝の先のネアンデルタールをもぎとってくれた。私の背では届かないので。
「君と僕はすごく似ているところがあるね」
「うん。いくつか。いちばんは膵臓かな。あと右手の薬指の指紋」
雷光に遅れる雷鳴は、光と音の速度差を教えてくれる。けれど、文を読んでいるとき、今眼が読んでいる場所に、「今眼が読んでいると思っている場所」が遅れていることは、感じない。雷光に雷鳴が同一視されず、雷鳴に雷光が同一視される。
わたしの運命の紅い糸は、上空に向かって伸びている。
宇宙ステーションあたりまでならいいんだけど。
予断を許さない。
842、好きですとても。 <br>852の内容にも高得点ですけど、842の内容の無さっぷりがすばらしい。
842、好きですとても。 <br>852の内容にも高得点ですけど、842の内容の無さっぷりがすばらしい。