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雪雪/醒めてみれば空耳

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2006-09-26 飛び石として世界を踏みつける足

_ 言葉を組み合わせ、配列するだけで、私の心には直前まで存在しなかったものが存在するようになる。

言葉では言えないこと。それはすばらしいけれど、どちらかというと私は、言葉でしか言えないことの方が好きだ。

言葉では言えないこと、それはすでに「世界」にありふれ、「世界」の主要構成要素となっている。

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言葉でしか言えないことが、言葉では言えないことの輪郭である。言葉でしか言えないことが、言葉では言えないことをきわやかにする。

言葉でしか言えないことがあたらしく言われるたびに、言葉では言えないことがあたらしく気付かれる。そのとき「世界」は変わり、言えることと言えないことの境界が変わる。

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そして、けっして言葉でしか言えないこと、言葉で言われない限り永遠に示され得ないことだけが、「世界」を踏み切っていく。