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雪雪/醒めてみれば空耳

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2006-05-18 叙景集

_ 700

パレットの上で手触りと匂いを混ぜる音がする。

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_ 701

窓辺の葉に宿る露の中で潜水艦が交戦している。

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_ 702

去り行く冬より早足になり、冬の白い背中にぼすっとぶつかる春。

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_ 703

頭が冴え渡って眠れない。羊を数えようとすると地平線の向こうから、土煙とともに大群が接近してくる。いちどきに数百から一千頭が柵を越える。壮観である。いくら冴え渡った頭でもいっぺんに千いくつかを数えるのはつらいので、両側の丘の距離を狭めて、柵の差し渡しを絞る。三百二十二万九千頭を数え上げた後、続く千頭を数え上げたか数え終えなかったか定かではないが、その千頭がほとんどはまだ空中にいた辺りで就眠に成功したのは定かである。羊達も柵を跳ぶのをやめる。私を起こしてしまうかもしれないから。すでに柵を越えてしまった羊達は丘を回って粛々と群れに合流する。合流する際、まだ跳んでいない羊が追いつくのではなく、すでに跳んだ羊が引き返すのは、まだ跳んでいない羊は無限にいるから。

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_ 704

「パパの尻」という名の宗教に、入信する人を受け付ける気分で妻のいとこを逮捕する。

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_ 705

この文を、音読と黙読以外の仕方で読んでください。