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雪雪/醒めてみれば空耳

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2006-05-10 叙景集

_ 694

三日月がぎゅーっと潰れて新月になる前に、こらえ切れずにぱん!と満月にもどる。

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_ 695

手の甲におわします神は中手骨にしっくりと座れる尻に進化している。

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_ 696

前にみた夢の続編をみるが監督が交代していてイメージが狂う。

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_ 697

公園の散歩道に、車道のそれほど拘束的ではないが、人がすれちがうためのセンターラインが引かれている。

これといっておかしな服装ではないけれどどことなくおかしい青年が歩いてくる。おそるおそるラインをまたぎ越して、感極まったように「これが右か!」。もう一度ラインをまたいで「そしてこれが左か!」。

よほど田舎から来たのだ。

いまどき左右さえないくらいの。

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_ 698

1/500スケールで複製された森が、1/500スケールの酸素を吐く。

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_ 699

降る雪のあいだを通行するためのやわらかい地図が上空から、降る雪をかわしながら届く。