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雪雪/醒めてみれば空耳

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2006-04-30 悔いる母親

_ 「こないだ反射的な感情は理性で抑えることができない、ということを悟ったわ」

以前、同僚の女性がいきなり言った。寒い冬であった。

_ 公休日であったその日、子どもが突然ぐあいが悪くなり、ひどい下痢で寝こんだという。なにが原因だろうと思ってその日の行動を聞き取りしていると、なんと家の裏の川に張った氷を食べたと言うではないか。市街地を流れてきているから、はっきり言ってきたない川である。

「思わず、ばか!つって手が出ちゃったのよ」

それはちょっと無理はないかも、という気もするが彼女は悔いた。感情にまかせて走る手を止められなかった自分を悔いた、深々と。弱ってるのに。

そこに子どもが泣きながら

「ちゃんと洗って食べたよお」

まさに今、つくづく反省している心のままで、彼女の口は「ばかたれ!」と吼え、彼女の手はふたたび子どもの頭をこっぴどく。

_ 私はこの母親を責めることができない。なぜなら腹痛いから。