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雪雪/醒めてみれば空耳

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2006-04-21 叙景集

_ 676

月下の蒼い洪積平原を地平線まで、まっすぐに貫く道をちゃらちゃらと、蜜色の窓明りをこぼし路面電車がゆく。

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_ 677

一行作品の行間は「無限である」という説と「別の一行作品とのあいだにある」という説、二説あるが対立していない。

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_ 678

音読を指示されても黙っていたあの人はきっと、行間を音読していたのだ。

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_ 679

ゆらぎ舞い降りる葉片が地に落ちるまで11分の枝が住所

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_ 680

沈めたいときにはすでに海がなくて

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_ 681

ウィンジュレーは今日も色を割ってすごした。

たとえば紫を、青と赤に割る。なるべくきれいに。

割り切れると嬉しい。たいてい余りが出るけれど。

習い始めに較べると、手際も早さもだいぶ向上した。

もうじき。もう少し上達すれば原色が割れる。