月下の蒼い洪積平原を地平線まで、まっすぐに貫く道をちゃらちゃらと、蜜色の窓明りをこぼし路面電車がゆく。
.
一行作品の行間は「無限である」という説と「別の一行作品とのあいだにある」という説、二説あるが対立していない。
音読を指示されても黙っていたあの人はきっと、行間を音読していたのだ。
ゆらぎ舞い降りる葉片が地に落ちるまで11分の枝が住所
沈めたいときにはすでに海がなくて
ウィンジュレーは今日も色を割ってすごした。
たとえば紫を、青と赤に割る。なるべくきれいに。
割り切れると嬉しい。たいてい余りが出るけれど。
習い始めに較べると、手際も早さもだいぶ向上した。
もうじき。もう少し上達すれば原色が割れる。