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雪雪/醒めてみれば空耳

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2003-04-05  とりたててなにもない日の歴史

_ 日付を付け忘れられた日みたいに、人生になにも起こらなくても、「いまここに現在がある」という事件が、いつも起こっている。

すべてがここで覚醒する。すべてがここで入眠する。

誰のものでもないこの絶大な権力。

_ 現在自身だけが、ただひとり現在を知っている。だから現在は、それを知らぬものがどんなに強靭な空想の翼を広げても、けっして到達することができない地名。仮説として語ることもできない地形。

_ 最初に存在する方法を見つけたのは、現在だろうか、それともそれ以外のすべてのものだろうか?

それはもしかすると、事実と空想のどちらが旧いか?という問いだろうか。