_ コメントをありがとうございます。
反応したく、そして反応しなければならないコメントがありますが、書いたり考えたりすることに心を振り向けると、まるで溝にはまるように特定の理路に入り込んでしまって、考えるつもりだったことを考えていないことに気付きます。
いちばん考えたいこと以外のことを考えると、その考えは持続しないで、いちばん考えたいことの方角の路地に曲がってしまいます。
もっとも話したい話題について、さいきんは身近に話し相手がいないので、全力疾走でおしゃべりしたいなあ。
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誰もが人類語を使っているので、おなじ限界に束縛されていて、語りうることのぎりぎりを語るときも、語りうることの向こう側を語るときも、語りうることの彼方を語るときも、言表上はおなじような言葉を語ることになってしまう。
反面、きちんと言語のルールに従っていてさえ、歴史上いちども書かれたことのない配列で書くことが、誰でも容易にできる。
いま僕がここに書いているこの発言も、たとえありふれて聞こえても厳密には史上初の発言です。
物質はもう長いこと同じことばかり繰り返していて、だからこそ科学も可能なのですが、生命は繰り返すことのできない一回性の出来事ばかり生産しています。
とはいえ、この一回性にも程度問題があって、一回性の中にも、ありふれた一回性と際立って一回的な一回性がある。
ふつうの奇跡と奇跡的な奇跡。そして奇跡的な奇跡の中の奇跡。
けれどもしかしやはり、いかにありふれて見える奇跡もすべて、宇宙の全歴史の中で、たった一度しか起こらない、のであるが。
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そして生命は無数にいるけど、自分が奇跡であることを知り、奇跡を経験することのできる生命はごく限られている。
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雪雪さん、本を置いていきます。 <br>(巡りが合ったらそのときにお読み頂けましたら) <br>「ヘフツィール物語―おとぎばなしの動物たちとふたりの女の子の友情についてのたのしくておかしくてほんとうのようなおはなし」 <br> アレクサーンドル・ペトローヴィチ レペトゥーヒン <br> (未知谷)
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