_ 復刊ドットコムで、500件を超える復刊希望コメントが付いたジュリー・アンドリュース『偉大なワンドゥードルさいごの一ぴき』は、いろいろ困難な問題があったらしく復刊企画が伸び伸びになって、昨年から発売予告が何度も延期になっていたが、6月下旬発売は間違いないようだ(追記・その後6/12発売と告知がありました)。
偉大な児童書さいごの一さつ、というのはもちろん大袈裟だが、復刊の待たれ方では文句なく最強の一冊。
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訳者が岩谷時子から青柳祐美子に、邦題は微妙に変わって『偉大なるワンドゥードル最後の一匹』になった。
脚本家である青柳氏は訳者としての実績はほとんどないと思うが、もう一冊だけある訳書がシルヴィア・ブラスの『ベル・ジャー』。二冊しかない訳業が『ベル・ジャー』と『ワンドゥードル』というのは、きっとあてがわれた仕事ではなくて、本人の強い願いが働いているのだろうと思う。この二冊は対極的な二冊であって、どちらか一冊を訳したというなら「そうなんだー」くらいのものだが、二冊を訳したとなると、切ない気持ちが湧いてくる。きっと、打たれ弱いのに強い意志を持ってしまった人なのだ。
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ぼくは本を読む子どもではなかったので、大人になって『ワンドゥードル』のすごい評判を聞き付けたときにはすでに絶版だった。小学館からプルーフが届き、やっと読むことができた。
想像力の持つ力、その大切さ、そしてその養い方。作者の伝えたかったことはそこに尽きると思う。作者はみずからの想像力で、その力を証明しなければならないわけだが、それは成功しているので、子どもが夢見がちな大人になっても構わない人は、子どもにプレゼントするとよい。ジュリー・アンドリュースは、児童文学作家を本業にしていても偉大な作家になっただろう。
ぼくはこの本に書いてあることはすでに学んでいたし、忘れるつもりもないので、ぼくはこの本に待たれている読者ではなかった。子どもの頃に読んでもそう思ったと思う。子どもの頃は想像力を信仰していたから。
この本が、相応しい読者に読まれることを願う。
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ぼくのお気に入りキャラはオインクだ。『ドリームハンター』のナウン、『ブレスオブファイアⅣ』のマスター、『バベル17』のブッチャー、『インディアナ、インディアナ』のオーパル。
独自の論理でストレンジな発語をするキャラに目がない。
青いまま収穫されてしまった果実のような、眼の裏に沁みる、すっぱい論理。
今日、偶然、図書館の児童書コーナーで見かけました。感謝感激です。
これにてさようならGerdaとしても勿論書き込みません。
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