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雪雪/醒めてみれば空耳

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2006-08-16 抜け落ちる夜道

_ 唇に速度を与える

しるべにふれて

途中までは登れた坂の記憶

ふるえるように細く

抜け落ちてゆく夜道たちの

しんなりと折り重なる角度を片足ぶん

踏み外して

記述は交錯するとしても

たとえ呼び声は絡み合うとしても

遠い肌からは

届けられるはずの体温が

風に紛れるばかりで

遠くで

やわらかい墓石がまた

倒れる