_ 遠くに住む知人に尋ねられる。「仙台在住の友達が、雪雪さんのいる書店に行きたいと言ってたので教えてもいいですか?」それはもうどうぞいらしてくださいです。仙石線中野栄駅下車線路に並行して東北東に徒歩三分ブックスなにわ仙台中野店でぼくは通常火水非番ですけれども、それはさておきなにしろ聞き捨てならなかったのは
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「その友達、『記憶の国の王女』が買えない!って言ってましたよ」
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という情報。
まさかそんな。
調べてみると確かに!版元にも主要ネット書店にも在庫がなくて、Amazonでは早くも税込定価1890円に対して3000円〜の値が付いている。つい最近までどこにでもあったのに。5日の日記をきっかけに読んでくれた何人かの人から「大好きです」という感想をもらって嬉しく思っていたのに。「そのうち読もう」と言っていた同僚たちに「版元品切でそのまま絶版になるっぽい」と伝えると「えー!?」っと言って次々と買って行ったので、当店在庫も十冊を切っちゃいました。もう少し仕入れておけばよかったなあ。
こういうことがあるので、古本屋で大好きな品切本をみつけるとしばしば、持っているのに買ってしまう。いつかその本が待っている人に出会うかもしれないと思って。今日もクヴィント・ブーフホルツ『見えない道のむこうへ』、ブルース・スターリング『蝉の女王』、それにバリイ・イングランド『脱走の谷』を二冊、買ってしまった。
_ ※ここまでupした後『500文字の心臓』のみねぎしさんから「『記憶の国の王女』、bk1にはまだ在庫があるらしい」旨おしらせをいただきました。更新が遅れているだけかもしれませんが、「欲しいけど仙台までは行けないよ」という方はためしにご注文を。
_ 【追記】あー、すいません。遠くから訪ねてくださると言ってくださった方々ごめんなさい。四月以降、俺はブックスなにわにいません。