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雪雪/醒めてみれば空耳

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2005-04-20 流れ着く先

_ 扉ばかりの沿線の向こうに

山肌をなだれ落ちるあわてた鳥の

炎症が照り映えている

.

蠕動運動会の前日にほど近く

太陽の睫毛と歯列の長城のあいだを

うつぶせの星雲が通るので

稜線の高圧鉄塔が分子をしかめる

.

独学の造物主は校庭で

渡り鳥の黙礼を指導している

ひそひそ「・・・もとは湿地帯の仏壇」声を殺した

うわさ話が聞こえる

.

汗を拭く入道雲の

指使いの翻訳

遠雷の辞書をひもとき

沈黙を幻聴し

.

人面の

ささやかな仰角に

月のいろの静脈が川

.

仰のいた喉元の

むせる水道橋から落とした

後頭部の請求書

.

流れ着く先