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雪雪/醒めてみれば空耳

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2003-04-23  とどまり続けるための速度

_ 「あるひとりのひとのなかに好奇心が不在のとき、勇気は暴力である」

エイールソング・ザナディ

_ 好奇心に対する好奇心は最後の砦かもしれない。

それは「好奇心が失われてしまった」ことににも関心を持つ。

「好奇心に対する好奇心が失われてしまった」ことにさえ関心を持つ(「好奇心に対する好奇心」はあらかじめ、「好奇心に対する好奇心に対する好奇心」であるから)。

さほど戦力はないので、本国が陥ちてしまったらどうしようもないが、しかしこの砦はあらかじめ衛り切られている。

ひとたび建造をなしうれば無謬。

潰えることのないほんとうにちっぽけな希望。

常に敵より一歩先んじて、どこまでも撤退を続ける。砦ごと。

退くごとに速度を上げ、閃くけしきにめまいしながら

それでもここがいつだって、最初の場所と知っているから。