まっくらな星空

少し前の一時期、19時から地上波民放でやっているクイズ番組を見ながら夕飯をとることが週に２日か３日あった。芸人がよく出ている番組だし、長男と夫とわたしそれぞれがなんだかんだいいながら問題に答えたりするのも楽しくて、わたしはそれが好きだったのだけれど、ある夜の同じくらいの時間に長男が、別のチャンネルで某大人気アニメ番組が放送されているのに気づき、それを見始めた。
そのときわたしはそれはダメだと言ったのだが、夫の不可解そうな反応を見て、クイズ番組はよくてアニメはダメだとするのは、19時以降はNHKただしプロ野球は例外としていた自分の父親と似たりよったりじゃないかと気づき、それ以降、夕飯時にはテレビはつけないということに決めた。

なので、長男が芸人のネタを目にする機会も、わたしがわざわざ見せる場合をのぞいて、無くなった。
きのう、長男の口から「イケメン」という言葉が出てきたのでどこで知ったのかと聞くとそれはもちろん保育園なのだが、どうも、「ラーメンつけ麺ぼくイケメン」かららしいのだった。憶えていないようだがそれは長男もテレビでみたことがあるはず。同じ芸人の「右見て左見てぼく見て」というネタが、いつも道路を渡る際の確認文句と似ているのでおもしろくて見せていた。
さいきん見せたのは、ノンスモーキンのジャンケン大王。笑ってくれたのでよかった。これも保育園で他の子がやってるといいな。難しいけどな。

新しく、仮面ライダーキバが始まっているが、息子は見ていない。吸血鬼がモデルになっているらしいライダーで、ちょっと全体の雰囲気がこわいようだ。そうでなくても、前シリーズの仮面ライダー電王も、最後の数回は以前のように熱心に見なくなっていた。
ウルトラマンの歌もとんとうたわない。「むっくんが考えた○○」と言って出てくるのは今では自動車の名前ばかりだ。
戦いモノが好きなうちに格闘技を習わせておけばよかったかなあ、と思う。少林寺拳法でも空手でも何でもいい。息子と一緒に自分も習いたかった。まだあきらめてないけど。

キバはわたしが見ている。告白すると、テーマ曲が気に入っている。自分が河村隆一の歌う曲を好きになることがあるとは、しかもそれが仮面ライダーのテーマ曲とは、人生ほんとにわからない。
仮面ライダーカブトに続いて観る予定だった仮面ライダークウガは、カブトや電王と画面の明るさや怪物のコスチュームなどに違いがあり、つまらないわけではないのだけれど、毎週自転車で15分ちかくかけてレンタル屋へ通うまでして見続けたい気持ちにまではならなかった。カブトをもういちどはじめから観たいなあ。

息子がいま毎週みているテレビ番組は、ヤッターマンである。「むっくんヒーローではヤッターマンが好きになった」と言っていた。
その他には、録画したディズニーのクラッシック短編集とかトム&ジェリー、羊のショーンというストップモーションアニメなど、いかにもこどもらしい、台詞がほとんど無く動きで楽しませるようなものが多い。それを見てさも楽しそうにケラケラ笑っている。
ここへきていちばん「こどもらしい」好みになっている。以前よく見ていたジブリ映画やピクサーの映画は、長いからといってさほど見たがらない。

しかし今なによりテレビ画面に彼がうつしたいのはwiiのゲーム。父親といっしょに、ほんとに楽しそうにやっている。