まっくらな星空

長男を見ていると、五歳くらいの男の子に共通な表情をするなと思う。 何か楽しみな推測をするときに眉を八の字にして困ったような顔をしたり、嬉しい事実に驚いたときに「うっ」と言い呆れたよ、というような感じでうなだれてみたり、おもしろい出来事の直後にやっぱり困ったような顔で、かつ笑いを押さえきれないままで客観的にその出来事を繰り返して「ヘンだよね〜」と言ったり。肩をすくめそうでさえある。

目にしてみてはじめて、例の顔だ、と思うのだが、自分がどうしてこういう表情を馴染みのものとして知ってるのかわからない。親戚は女の子ばかりだし知り合いの子どもでも顔なじみになるほど親しくなった憶えはないのに。

まあそれはいいとして、こういう表情を女の子もするのかな、と思う。
女の子は世話好きだったり可愛らしいものに夢中になって自分もお姫様のような気分になる子が多いけれど、そういう子は笑うときやおどろいたときには、そのまま思いきり笑うしおどろくのではないか。
そうではなく大半の男の子は、すごく楽しみだったり興味深かったり嬉しかったりすると、ときどき、そこに埋没するまいとして大人ぶるようなのだ。そんな抵抗は一時的だし、こちらにはありありと楽しみで嬉しい気持ちが伝わるので、見ているとほんとうにかわいい。

タイトルのブログ関心マップというのは、プログラマの夫が作ったwebサービス。
このページの空欄にweb日記のURLを入力すると、その日記のマインドマップのようなものが出来る。
なお、そのマインドマップのようなものを、自分で作れるサービスのテスト版もやってます。

まだ作成途中のとき、ためしにこの日記のマップを出してもらったら、「自分」「自分」「自分」・・・と「自分」だらけのマップになった。
それを見て、かなり嫌になってもうこの日記を止めてしまおうと思いました。
その後、完成したものでもう一度やってもらうと、「自分」という文字は目立たなくなっていたので気をとりなおした。

感情ごとに色分けされるようになっているのだけれど、この日記のマップはすべて何かしらの感情の色づけがされている。どちらかというとポジティブな感情の色が多い。めでたいことよ。
どの感情でもない色もある。あって当たり前なのに自分の日記のマップにはない色があるとは思わなかった。おめでたいことよ。
夫の日記は、その色、水色ばかりだった。両極端。

友人に、息子1の一歳年上の男の子の母親がいるのだけれど、その子は強力な電車好きで、息子1はそれに追いつけ追い越せという時期もあったけれどそのコアぶりにはちょっとかなわなかった。やがて息子1は電車からはなれてしまったが、久しぶりにその友人に連絡をとったらいまだにその子が電車を愛し続けていることに驚いた。
周りには電車好きはいないんじゃないかと聞いたら、少数派だけれどちゃんと電車組がいるらしい。幼稚園に通っていて人数が多いとそうなるのか。
保育園でもクラスの中でポケモン好きとか車好き等に別れて、それも固定してはいないようだけれど、いまいちバラエティには欠けるような気がする。まいいけど。

乗りもの好きでもゲーム好きでも、熱中している対象が違うだけ、ということでもない。ヒーローものが好きになると、なりきりごっこをする。対象に同化する。
乗りもの好きの子はそれは無いのではないか。その違いはその後の性格形成に影響あるだろう、なんて思った。
乗りもの好きの子も、運転手や電車や自動車になりきるかもしれないが。

仮面ライダーカブトは、わかりやすい善悪の二項対立ではない。見始めたころ、ZECTという、そのトップは警視庁総監を兼ねている、陰で日本をある意味支配しているような闇組織について、息子1が、敵か味方かわからず尋ねてきたことがあった。「うーん、どちらでもないんじゃない」という答えも難なく受け入れてくれた。

そのことを息子1は、「ゼクトはわるものでもやさしものでもない」と言う。
悪者の反対は「やさしもの」なのである。
わたしはこれがかなり気に入っている。
敵/味方という言葉はあまり聞かない。悪者の反対は他に「いいもの」(フラットに発音)と言われることもあり、保育園での標準はこれらしい。
その他、一般市民の存在は以前、「おきゃくさん」だった。