2005年01月04日

ケルベロス第五の首

ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』(国書刊行会)を読了した。

地球から遠く離れた双子惑星の物語。
物語にはたくさんの謎が現れる。
でも、その謎を一つずつ解きほぐしていくような展開はない。
先の展開を楽しみに読み進めるというよりも、そこに描かれる世界にただ幻惑される。
それでも、少しずつ認識が揺さぶられ、深まっていく。
大きな時間の流れの、細密な具象化。

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