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2004年10月01日

CCCDをもうすこし考える

CCCDの問題を実感してやっと、CDって古い規格なんだなと分かりました。
単にデジタルデータをやりとりするだけの世界なら、プロテクトをかけるのはもうちょい簡単。
でも、CDという本来プロテクトを意識していない規格の上でプロテクトをかけようとすると、どうしてもCCCDみたいな半端なことになってしまう。

コピーされるのが嫌なら、CDにこだわる必要はないんじゃないの?
一応プログラマーと言ってもこの方面にはまったく疎いので、素人の想像。
でも、そう思う。
CDをやめてどうするか。
各種コンピュータやプレイヤー、ポータブルデバイスで動く仮想マシンのような統一規格を作って、その上でしっかりと著作権管理をすればいい。
音楽は直接デジタルデータで配信し、仮想マシン上で管理、再生させるようにすればいい。
(再生ソフトは仮想マシン上で動くものが色々あれば楽しい。)

曽我部さんの話で面白かったことの一つは、「CDには魅力がない」という意見。
確かに、音楽が聴かれているのにCDが売れない理由の一つは、現状出回っているCDという商品にみんなが付加価値を感じていないことなんだろう。
物としての限界はあるとしても、例えば大滝詠一か誰かが言ってたけど、CDをあのサイズ、あのケース主流で売る必然性はあるんだろうか。
もっともっと色々試せば、今よりもっと魅力的な商品にできるかもしれないでしょう。
(ただ小売のための約束事は必要かもしれない。)

マテリアルとしての付加価値はデジタルコピーできないから、パッケージとかだけで勝負するならコピーは問題にならない。
コピーが問題になるのはソフトとしての音楽のほう。
それなら、再生とか配信のソフトウェア規格をもっと工夫しないといけない。
CDという現状魅力のない商品の上にあぐらをかいて、それでいてソフトウェアも工夫せずに、デジタルコピーするなといくらわめいても。
そりゃ無駄である。
やっぱりCDは高いし、簡単にコピーできちゃうんだもん。

要するに、ソフトはソフト、マテリアルはマテリアルとして、ある程度別に考えたほうがいいのでは。
ソフトは安くしっかりと管理をして、マテリアルにはそれなりの付加価値をつけて売ってください。
というのがぼくの意見。
まあ言うのは簡単だけど難しいんでしょうね。結局、過渡期ってことなのかな。

で。
ソニー・ミュージック、複製防止CDを廃止へ
だそうですね。

投稿者 mit : 2004年10月01日 00:05